ギックリ腰で動けない!|家で出来る応急処置!

ある日、当院に電話がかかってきました。

先生!今マレーシアにいるんだけど

いいな〜

全然良くない!
ギックリ腰で動かれへん!先生今すぐ来て!!

行けるものなら行きたいですが、さすがにいきなり海は渡れないjoyplus.明舞院長キャリア17年の清水です。

数々の腰痛を治してきましたが、このように「ギックリ腰で整骨院に行きたくても行けない!」という事も世の中にはたくさんあります。

今回のブログでは、そんな時に家の中で何とかできる方法を紹介したいと思います。

ギックリ腰の応急処置1・2・3・4!

ギックリ腰には原因によって様々な対処法があります。

家にあるもの、自分の体一つでできるものを紹介します。

安静とアイシング

アイシングとは『患部を冷やすこと』。

野球中継などで投げ終わったピッチャーがベンチで肩を冷やしているところを見たことはありませんか?

重い物を持ち上げた瞬間や、スポーツなどで何か衝撃が加わって腰に強い痛みが走った際は、

冷やすことで痛みを和らげる効果が期待できます。

全く動けないほどの強烈な痛みの際にはまず安静にしてアイシングをお試しください。

アイシングをする際は、家にあるものを使う場合は保冷剤より氷をいれたビニール袋をタオルに包んで10分程度腰に当ててください。

それを何回か行います。

保冷剤だと低温やけどや凍傷を起こしてしまう危険があるので、氷が好ましいです。

冷湿布を思い浮かべる方もいるかもしれませんが、『アイシング』としては湿布では患部を冷やす効果はあまり期待できません。

とはいえ、消炎鎮痛の効果はありますので、氷でしっかりと冷やした後に貼りましょう。

ストレッチ

じわじわと痛くなり、これといった原因もなく気が付いたら痛みがきつくなっていた、というパターンの腰痛もありますね。

動こうと思ったら動ける、むしろちょっと動いた方が楽かも?というタイプの腰痛にはストレッチや腰痛体操がおススメです。

非常にわかりやすい動画をjoyplus.で作成しております。

是非、動ける方はこちらを参考に動かしてみてください。

姿勢に気を付ける

眠るときの姿勢

基本的に図のような股関節や膝関節を曲げた横向きで寝るのが一番楽だと言われています。

抱き枕などを抱いて、上の方に来る脚(膝)を置く場所があればさらにGOOD!

横向きの姿勢が痛い場合は上向き(仰臥位)で、膝の下に枕を入れてあげると比較的楽に過ごすことができます。

余談ですが布団やマットレスは腰が沈まない、少し硬めのものが良いかと思います。

ちなみに横向きで寝るのは寝ているときに痛みが出にくいのはもちろんですが、

起き上がる時が圧倒的に楽なので、どちらかというとこちらを推奨します。

ベッドの場合、先に下半身をベッドから下ろし、手をついて、腕の力で起き上がると一番痛みが少ないです。

難しければそのままうつ伏せ(伏臥位)になり、

腕立て伏せをするような姿勢で四つん這いになり背筋をまっすぐにしながら体を持ち上げるのがまだ傷が浅いと言えるでしょう。

座るときの姿勢

両足が地面に付いているのが鉄則です。

椅子は背あて、ひじ掛けが付いているものが好ましく、ソファーはダメ、絶対!!

背筋を伸ばして椅子に深めに腰掛けてください。

ちなみに慢性で腰痛持ち、という方は普段からこの姿勢を心がけるとギックリ腰のリスクがうんと下がります。

床や畳に座る場合は、膝に痛みがない方は正座をしましょう。胡坐はNGです。

ただし、良い姿勢であっても地べたに直接座るのは長時間はやめておいてください。

腰痛の酷い時期は膝が股関節より高い方が楽な場合もあり、脚を組んだ姿勢が一番痛くないこともあります。

その場合は我慢できない間限定で足を組んでもらって、通常時は足の裏を地面に付けて真っすぐ座りましょう。

椅子から立ち上がる時は、両足を揃えて立たないで、片方の足をできるだけ椅子の後方に持っていき背筋を真っすぐに保ちながら立ち上がりましょう。

肘掛けがある場合は全面的に腕の力に頼って立ち上がるのも良いでしょう。

立っているときの姿勢

可能なら立たないこと。

どうしても立っている必要がある時は膝を少し曲げてお腹を締めて、お尻の穴も締めるようにお尻に力を入れて立っていてください。

コルセットを付ける

コルセットなどサポーターを付けると筋肉が落ちるからダメ!と頑なな方をたまに見かけますが、

痛くてたまらない時に数日着用した程度であなたの筋肉は落ちません

ひどいギックリ腰をしてしまった場合は数日間コルセットのお世話になりましょう。

整骨院でのギックリ腰の治療について

前述したのは『やむを得ない事情があって、しかるべき医療機関に行けない場合の応急処置』です。

これはあくまで痛みを一時的に和らげる、状況の悪化を防ぐのが目的で、

治したいのであればできるだけ早く医療機関を受診するのが良いでしょう。

鍼治療のススメ

17年の臨床経験の中で、私が一番効果を感じたのはやはり鍼治療です。

鍼灸整骨院に行くのなら、鍼治療を試してみることをお勧めします。

鍼の効果について、そのメカニズムの詳細がすべて明らかにあっているわけではありませんが、

筋肉の炎症などの場合は患部に血行を促すことで回復を早める効果があります。

鍼の刺激が脳に伝達され鎮痛物質を分泌させることで痛みを緩和させる効果もあるので、

来院時にはご家族に抱えられるように歩き、ベッドに横になることもできなかった患者さんに立ったまま、座ったまま鍼治療をして、

最終的には自力で歩いて帰れるほどに痛みが和らいだケースもあります。

ハイボルテージやマイクロカレントなどの電気治療

ハイボルテージは高電圧の電気刺激で痛みを軽減させるものです。

マイクロカレントは、人がもともと流しているとされる微弱電流を患部に集め、

修復を促すという作用を、その電流に類似した電流を機械で流すことで治癒を促すもの。

短時間で効果を出すことができるので、こういった治療を積極的に受けることが改善の早道になります。

他にも超音波、立体動態波など、整骨院には早く治すための最新機器を揃えているところが多いですし、

実際に早く痛みから解放されますので、ぜひそういった治療器を活用している医療機関を探してみてください。

ギックリ腰の痛みからできるだけ早く解放されたいあなたへ

注意していても突然襲ってくるギックリ腰。

でも応急処置をいくつか知ることで精神的に余裕ができます。

寒い時には特に増えるギックリ腰ですので、しっかり知識を身に着けて備えていきましょう!!

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