ひざ痛を改善|正しい靴の選び方をひざ痛専門院の院長が解説

こんにちは。 joyplus.鍼灸整骨院の福永です。

膝が痛くなってしまう方の普段履かれている靴も必ずチェックするのですが、ほとんどの方に共通して膝に負担のかかってしまう靴を選択してしまっています。

そのような方には靴選びのアドバイスも行っているのですが、靴を変えるだけで膝の痛みが改善してしまったケースもいくつもあります。

最初に自分の足の正しいサイズを知ろう!

足のサイズいくつですか?と聞かれると皆さんお答えできるかと思います。 しかし実際に計測してみると、思っていた足のサイズよりも2センチ程小さかったりします。

右と左ではサイズが違う事もよくあります。


色々調べて新たに靴を変えたのにサイズが合わない…なんて事にならないようにまずは足のサイズを測ってみましょう。


用意するもの
①足が入る程度の大きさの紙2枚
②ボールペン
③30㎝程度測れる定規

④メジャー

足長(レングス)を測ってみよう

1.紙に定規で直角に交わる十字線を引きます。
縦線は足のサイズよりも長めに引きましょう。


2.紙の上にまっすぐ立ちます。
3.十字線の合わさっているところにかかとをあわせます。


4.足の親指か人差し指か一番長い指の先を縦線に合わせましょう
5.一番長い足指の先に定規を床と垂直にあてて、印をつけます。


6.かかとの後ろの一番出っ張った部分にも同様に印をつけます。
7.つま先とかかとの印を結んだ長さが足長です。8.忘れないように何センチだった書いておきましょう。

甲幅を測ってみよう

1.紙の上に立ちます。

2.親指の付け根。(親指側の一番膨らんでいる部位)
に定規を床と垂直にあてて、印をつけます。

3.小指の付け根(小指側の一番膨らんでいる部位) に印をつけます。

4.2つの印を結んだ長さが甲幅です。

5.忘れないように書いておきましょう。

足囲 (ウイズ)を測ってみよう

1.親指の付け根(親指側の一番膨らんでいる部位)と、小指の付け根(小指側の一番膨らんでいる部位)を通るようにメジャーを1週回します。

2.メジャーのゆとりが無い状態での長さが足囲です。

サイズを測り終えたらサイズ表で確認

足長、甲幅、足囲を計測したら、JIS規格(日本工業規格)の靴のサイズ表で正しいサイズを確認してみましょう。
※注意※ウイズはJIS規格のものです。


日本製の場合、基本的にはこの表に沿ってはいますが、メーカーによって多少違います。


測った数値はあくまで目安になりますが、自分の足の長さを知り、足幅が普通なのか、広くなっているのか知っておく事も必要です。


足の形も年々変化していきます。
フェラガモなどの外国製品のDなどの表示は別のものとなりますのでご注意下さい。

サイズと姿勢の関係性

靴が足のサイズより1㎝以上大きかったりすると、靴が脱げないように無意識に足に力が加わり不自然な歩き方になったり、足裏の機能が使えずに足の骨の向きに影響がでたり、それをかばうように姿勢自体も悪化していきます。

足裏の痛みや足首の痛みだけで無く、膝の痛みや股関節の痛みといった足から離れている場所にも影響がでてきます。

正しい靴の選び方

ここからは、膝の痛みを予防、軽減させる正しい靴の選び方をお話していきたいと思います。

中敷(インソール)が脱着可能である

中敷(インソール)には歩いたり走ったりする際に足にかかる負担を吸収し分散してくれる効果があります。

さらに靴が足にしっかりとフィットさせる効果もある為、当院に膝の痛みで来院される方には、靴と一体化していない、中敷が取り外し可能な靴をお勧めしています。


ご自宅にある運動靴やウォーキングシューズなどで一度確認してみて下さい。


それでは先程のサイズを測り終えたあとのチェックを行います。 

①ご自分のよく履かれている靴、もしくはこれから購入を考えておられる靴の中敷(インソール)が取り外し可能かチェックしましょう。

②中敷を取り外してその上に立ってみましょう。

靴下を履いた状態でも1㎝以上余裕がある場合は大きすぎます。
靴が足のサイズより1㎝以上大きかったりすると、靴が脱げないように無意識に足に力が加わり不自然な歩き方になったり、足裏の機能が使えずに足の骨の向きに影響がでたり、それをかばうように姿勢自体も悪化していきます。

かかとがしっかり包まれていて適度な硬さがある

かかと全体がしっかりと包み込まれており、適度な硬さがあるかどうか。


履かれている靴のかかと部分を写真のように掴んでみましょう。 

親指と人差し指で握るだけで潰れてしまうような柔らかい靴では足で地面を踏んだ際にかかとがグラグラ状態になってしまいます。

柔らかく潰れてしまっている


テーブルの足が傾いてしまうとその上に乗っているものは転がっていきますよね?
かかとがぐらつかないようにしっかりとホールドされ潰れない靴を選びましょう。

接地面積が広い

ヒールやパンプスなどかかとやつま先の接地面積が狭い靴は膝の痛みがあるうちはさけましょう。


女性であれば洋服に合わせて履かないといけない場面もあるかと思います。


その際は
かかとが2〜3センチ程度までの高さで靴底全体の接地面積が広いものを選びましょう。


特にかかとの部分だけ狭くなっている婦人靴は膝の痛みがあるうちは避けた方が無難です。

柔らかすぎず適度な硬さ

先程の靴のかかとを握った際に潰れないかのチェックをしましたが、今度は靴を捻ってみましょう。

写真のように赤線の部分だけ捻れる靴であればよいのですが、どこからでもグニャグニャ曲がってしまう靴は膝の痛みを悪化させる恐れがあります。

曲がりやすい靴


普段履きや、少し出歩くだけでも避けてもらいたい靴になります。

素材自体が柔らかいと、衝撃が吸収できず膝に負担がかかりやすくなります。さっと履けるスリッポンタイプに多く見られます。

軽すぎず適度な重さ

軽い靴の方が歩きやすいという間違った情報が一人歩きしてしまっていた為、膝の痛みでお悩みの多くの方が軽い靴を選択してしまっています。


軽い靴を履いて歩くと、足を蹴り出した際に足が真っ直ぐに出なかったり、足が動きすぎて安定しません。

逆に適度な重さのある靴であれば振り子の要領で足が蹴り出しやすくなり、真っ直ぐ足を出すことができます。


膝の痛みの改善には歩き出しの一歩目の安定性がとても重要になってきます。

足の親指の付け根からしっかり曲がる靴

このように親指の付け根からしっかりと曲がる靴を選びましょう。


先程ご説明した柔らかい靴、軽い靴だとほとんどの靴がどこからでもグニャグニャ曲がります。


歩いている時に靴の中で足の指が曲がったり、伸びたりを繰り返す事も足への負担を軽減させたり、歩幅を広げるのに必要になってきます。


万が一バランスを崩して足で踏ん張る際にも、この足の指の付け根がしっかり曲がる靴の方が踏ん張りがきき転倒予防にもなります。

正しい靴選びで、ひざ痛を改善しましょう!

今回は膝の痛みを改善、予防する正しい靴選びの方法をお伝えさせていただきました。


普段何気なく履いている靴ですが、膝に負担のかかる靴を履いてしまうと、膝の軟骨の消耗が早まり、症状が悪化してしまう事があります。


是非一度普段履かれている靴を見直してみてもらい、新たに靴をご購入される際にこの6個のポイントを満たす靴を探してみてください。

①中敷(インソール)が脱着可能である
②かかとがしっかり包まれていて適度な硬さがある
③接地面積が広い
④柔らかすぎず適度な硬さ
⑤軽すぎず適度な重さ
⑥足の親指の付け根からしっかり曲がる靴

当院では病院に行き画像検査をしてもらったが骨に異常なく、病名がつかない、だけど膝が痛いといった方などのサポートが可能な施設となっております。ご来院いただいた際は、あなたに適正な靴なのかも見させていただきます。


どのようなお悩みでも構いませんので、遠慮なくご連絡ください。


本日は長文を最後までお読み頂き本当にありがとうございます。

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