ひざ痛の前兆?|ひざの痛み専門院の院長が改善方法を解説
こんにちは。 joyplus.鍼灸整骨院の福永です。
現在までに整形外科、鍼灸整骨院で13年間様々な痛みでお困りの方の施術をさせて頂きました。
現在は膝の痛み専門の整骨院として滋賀県の南草津で施術させていただいております。
今回は病院で初期の変形性膝関節症と診断され病院での治療がなく、当院に相談に来られた方にお伝えしている内容を簡単にまとめてみました。
変形性膝関節症の初期と診断されたケース
変形性膝関節症とは、関節のクッションである半月板の摩耗や加齢や筋肉量の低下、膝に負担がかかり、痛みが生じる病気です。
進行すると軟骨のへりにトゲのような突起物ができたり、骨が変形したりします。
関節をおおっている関節包と呼ばれる組織に炎症が起こったり、摩耗した半月板のカスが膝の中にあると体は異物を察知し
「膝に水がたまった」状態になります。
変形性膝関節症の初期では、お医者さんからレントゲンを取り
「軟骨がすり減って関節の隙間が狭くなってます」と説明を受ける事が多いかと思います。
しかし、この隙間が狭くなるというのは膝だけに限らず例えば、背骨の骨と骨の間や、親指の付け根など、日常生活で酷使するような場所に誰でも少しずつ起こってくるものですので、安心して下さい。
変形性膝関節症の初期の症状
朝起きてからの一歩目に痛い
椅子からの立ち上る際に痛い
からだを動かし始めたときにひざが痛い
はっきりわからないような鈍い痛みや刺すような痛みを訴える方もおられます。しかし、しばらくからだを動かすと自然と治まるため、気にならない場合もあります。
ひざ痛の症状が出始めたら気をつけたいポイント三つ
膝の痛みが出ている時に気をつけて頂きたい事がいくつかあるのですが、今回はその中でもよく質問される事がある3つの内容をお伝えします。
痛みがある状態でのウォーキングや筋力トレーニングはしない
痛みがある状態でのウォーキングやスクワットなどの運動はやめましょう。
家の中を歩くだけでも
痛みが出るような状態の方
5分ぐらいしか歩いてないのに
ひざ痛が出てしまうような方
当てはまる方は一旦中止して下さい。
たしかに体を動かすことは変形性膝関節症にとって大事なことですが、膝の動かし方を間違えると、逆に負担になることもあります。
痛みという体が教えてくれているサインを無視して体を動かし続ける事は症状を悪化させる事の方が多いです。
ベッドに寝た状態や座った状態で行うようなひざに負担のかからない運動であれば問題ありません。
急に立ったり、座ったり、振り向かない
以前は早く動けていたとしても、今痛みがあるうちは「すべての動作をゆっくり」をこころがけて下さい。
階段は必ず手すりを使うようにし、20分以上おなじ姿勢で立っていたならその場で足踏みをしたり、座っていたならひざから下をぶらぶらして動かしてから立つなどを心がけて下さい。
ひざ痛が出ている時には体の動きを制御するセンサーの役割をする機能も低下してしまっている為、「あせらず、ゆっくり」が基本です。
肥満傾向の方は、体重を落とす
椅子から立ち上がったり、歩くといった日常生活動作を行うとひざには大なる負担がかかっています。
歩行では体重の2~3倍、階段の昇降動作では5~6倍、しゃがんで立ち上がる動作に至っては7~8倍の負担がかかると言われています。
「筋力は落とさず、脂肪を落とすことが目的なので、カロリーを制限するなどの食事制限を行い、負担にならない程度の軽い運動も心がけて下さい」
と言われる事が多いかとは思います。
一番理想的ではあるのですが、私の経験上この方法を実践されて体重が落ちた方を見たことがありません。
肥満傾向の方に私が実際に相談された場合は
「1週間のうち1日だけ何も食べない日を作りましょう」と提案させていただいています。
お水やお茶などの水分はとってもらいますが、コーヒーやジュースも飲みません。100%体重は減少します。
厳しく聞こえるかもしれませんが、ウォーキングを始めるにしても筋力トレーニングを行うにしても、ある一定の水準まで体重が落としてらからでないと、さらに悪化する事が多いです。
運動ももちろん大切なのですが、肥満傾向の方には「1日何も食べなくても大丈夫なんだ」とまずは自分で認識してもらう事が大切だと考えています。
ひざの痛みは意識でコントロールできる
①痛みがある状態での
ウォーキングや筋力トレーニングはしない
②急に立ったり、座ったり、振り向かない
③体重は落とす
今回あげさせて頂いたこの3つの事を気をつけるだけで、何も気にせずに今まで通りの生活を送るとでは大きな差がでます。
このように膝の負担を避けるための取り組みや、自己管理も非常に大切となってきます。
是非一度意識してみましょう。前回までのブログではひざ痛改善体操や、ひざ痛の時の靴選びを取り上げておりますので併せて読んで頂けると参考になるかと思います。
次回は、末期の変形性膝関節症と診断されてしまった方向けの内容を書いていきたいと思います。