オスグッドとは? | 子どものひざ痛について
こんにちはjoyplus.つかしん鍼灸整骨院の森内です。
今回は、子供の膝の痛みに多いオスグッド病についてお話していこうと思います。
運動時、子供が膝を痛がり対処法や原因がわからない。
スポーツの練習後膝を痛がるがケアの仕方がわからない。このような経験をされている方は多いのではないでしょうか?
この記事ではオスグッド病の予防ストレッチと治療方法を解説していきます。
このような方は是非読んでみてください。
✓こどもがスポーツをしている方
✓こどもがよく膝を痛がる方
✓運動後のストレッチ(ケア)が知りたい方
1, メカニズム
2, 症状
3, 治療
4, 診断
目次
膝痛の原因~オスグッド病とは?
予防法や治療を解説する前にまずは、オスグッド病について解説していきます。
オスグッド病とは運動を活発に行う10~15歳に起こる脛骨(膝下の骨)の骨軟骨炎(骨や軟骨で炎症が起こること)です。
走る、ジャンプすることが多いバスケやキック動作の多いサッカーをしている男子に多く発症するといわれています。
ではなぜオスグッド病は発生するのでしょうか?
原因として挙げられるものの中で2つ解説していきます。
1.太ももの前の筋肉(大腿四頭筋)の硬さ。
大腿四頭筋は太ももの前にある筋肉で脛骨(膝のお皿の下の骨)に付着し、膝を伸ばす際に働きます。
大腿四頭筋の過度な収縮を伴う飛ぶ、走る、蹴るなどの動作を行うことで筋疲労が増大し、硬さにつながります。
大腿四頭筋が硬くなると特に膝を曲げた際に、筋の付着部である脛骨への牽引(引っ張られること)ストレスが増大し炎症や痛みが起きてきます。
2.運動の際の使い過ぎ(オーバーユース)
オスグッド病は大腿四頭筋の硬さがない場合でも発症するリスクがあります。
それが前述した使い過ぎによるものです。
成長期の骨は未完成で特に大腿四頭筋の付着部には骨端核という骨の中でも負荷に弱い部分が存在します。
骨端核は平均18歳で無くなるといわれていますのでオスグッド病の発生より先に無くなる可能性は低いとされています。
この骨の中でも負荷に弱い部分に運動による負荷がかかり続けると筋肉に硬さが無くとも発症します。
オスグッド病の原因で多いものを2つご紹介させていただきました。
原因は理解できたがオスグッド病にはどんな症状が起こるの?と思った方が多いと思いますので次の章では症状について詳しく解説していきます。
オスグッド病ってどんな症状?
まず主な症状として前述したとおり、膝下の痛みが挙げられます。
痛みの程度は個人差が大きく運動後に少し痛みが出る子もいれば歩けなかったり、足を引きずりながら歩く子など様々です。
また、安静にしていると痛みがなくなりますが、運動を再開すると痛みが再発するのも特徴です。
オスグッド病は痛みが出るだけでなく炎症症状やほかのさまざまな症状が現れます。
● 膝下の腫れ
● 膝下の突出
● 運動後の熱感
● 脛骨の筋付着部の剥離(骨がめくれること)
● 膝の成長軟骨の剥離
● 骨棘(筋肉の付着部に棘ができること)
骨や成長軟骨の剥離が起こると骨の成長に著しく影響を与え最悪の場合後遺症となる可能性があります。
一般的に骨の成長が止まると共に症状もおさまると言われていますが、後遺症が残ると成人後も膝下の突出が残り、軽い運動でも膝下に痛みが生じてきます。
このような後遺症を残さないためにも早期治療が必要です。
次の章では各原因のセルフケアとオスグッド病になりにくくするための予防方法について解説していきます。
オスグッド病ってどんなケアをしたらいいの?
オスグッド病は前述した通り骨の成長が止まると症状も改善されることが多いとされているため、
治療方法は痛みを和らげることを目的としたセルフケアが基本となります。
〈大腿四頭筋の硬さが原因の場合〉
まずは筋肉の硬さが原因になっている場合のセルフケアについて解説していきます。
硬さが原因の場合は筋の柔軟性を出すことが重要とされているので、大腿四頭筋のストレッチを最優先に行います。
ストレッチの写真
また、筋の硬さが出る要因として全身の脱力が苦手な可能性があるので脱力のトレーニングも併せて行うとストレッチの効果をより発揮できます。
PLRの脱力と力が入った写真
〈運動の際の使い過ぎが原因の場合〉
次に運動の際の使い過ぎが原因の場合のセルフケアについて解説していきます。
使い過ぎが原因となる場合は筋肉の付着部への負担を減らすことを最優先に行います。
痛みが出る動作を控え安静にする。
運動後に膝下をアイシングする。
使い過ぎにより疲労した大腿四頭筋に対しマッサージを行う。
全て写真を載せる
*使い過ぎが原因となる際の治療法は硬さが原因の際も効果的ですので併せて行うとより症状を抑えられます。
〈医療施設で行える治療〉
では最後に自宅でできるセルフチェックや接骨院で行う評価について解説していきます。
あなたは大丈夫?~自宅でできるセルフチェック編~
前述した通りオスグッド病の発症には大腿四頭筋が深く関わってきます。
大腿四頭筋が硬いとオスグッド病になりやすいだけでなく他の様々なスポーツ障害が起こる可能性があるので一度セルフチェックを行ってみてください。
1、大腿四頭筋柔軟性チェック
うつ伏せになり足を伸ばした状態から膝を曲げていきかかとにお尻がつけば柔軟性は十分であるといえます。
お尻がついても、お尻が上がったり、足が外側に開いて来たりする場合は、硬さがあると判断されます。
2、1/4スクワットチェック
足を肩幅に開き4/1スクワットを行います。
このスクワットでは以下の項目をチェックします。
1, 4/1沈み込めているか
2, すねが前に倒れているか
3, 膝が足先よりも出ているか
項目にあることが出来なかったり痛みを伴う場合はオスグッド病の可能性が高いといえます。
ではオスグッド病の疑いがあり痛みが強い場合整骨院ではどのようなことができるのでしょうか?
あなたは大丈夫?~接骨院で行う評価編~
オスグッド病を評価をしていくうえで有用性があるとされているのはエコー〈超音波画像観察機械〉です。
エコーは超音波を体内の組織に反射させ画像化する機械で、硬度が高いものほど明るく映ります。
エコーを使うことでより微細な損傷を見逃すことなく評価することができます。
エコーの画像
この画像のように大腿四頭筋の付着部の骨ラインが乱れたり炎症反応が見られるとオスグッド病である可能性が高いといえます。
Joyplus鍼灸整骨院でか全院にエコーを導入しております。
整骨院の治療とは?
基本的にオスグッド病の治療は大腿四頭筋のケアと膝への負担を減らすためのエクササイズを行っていきます。
オスグッド病の症状の重さは一人ひとり違うのでその人にあった負荷のエクササイズをマンツーマンで指導させていただきます。
またjoyplusつかしん院はオスグッド病を含む、あらゆるスポーツ外傷・障害の治療を行っておりますので、
スポーツや日常生活での困りごとがございましたら一度ご相談ください。
今回はオスグッド病の予防や整骨院でできる治療についてお話させていただきました。
もしこの記事を読んでご不明な点やご質問などございましたらお気軽にお問い合わせください。
長文を最後までお読みいただきありがとうございました。
この記事が少しでも皆様のお役に立てれば幸いです。
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