腰痛と運動の関係性|〜自ら動かすことの大切さ〜

こんにちは。joyplus.鍼灸整骨院の“通称きん爺”こと堤です。(筋肉をこよなく愛する中年セラピストで、きん爺と呼ばれています。)

早いもので、今年もあと残り2週間となりました。急に冷え込んで体調を崩しやすい今日この頃ですが、皆さんはいかがお過ごしでしょうか。

この数年間、常にコロナ禍での生活を余儀なくされ、仕事や日常生活が一変しました。その中で悪いことばかりではなく、良いこともありました。

一つは、外出を控えて自宅で出来るエクササイズを見直し実行する人や、オンライン上でのレッスン受講者も増えたことです。

今回は腰痛を科学的な根拠に基づくデータで分かりやすく分析し、慢性化や重症化する前に予防として何が最適なことかをお話できればと考えています。

何事も「備えあれば憂いなし」、「転ばぬ先の杖」的な発想こそが必要です。

このブログが皆さんの腰痛に対する新たな対処法の一つになればこんなに嬉しいことはありません。

これを機に、腰痛にはなぜ運動が推奨されているのかを一緒に学んでみませんか!!

メディカルフィットネスの概念 ~健幸華齢(successful aging)~

腰痛のお話をする前に、皆さんはメディカルフィットネスという言葉を耳にされたことがありますでしょうか?

有疾患か健康かを問わず、すべての人が寝たきりや要介護化の防止はもちろん、

できるだけ元気長寿のために、つまり健幸華齢実現のために取り組む体力つくり」です。

近年、健康志向の高まりとともに、生活習慣病対策に限らず、ロコモティブシンドロームや認知症などに対する要介護化防止と重複するかのように、

メディカルフィットネスのミッションは一段と重要性を増してきています。

受傷から復帰するアスリートへの対応や競技パフォーマンスの向上を含めたスポーツ医学、

そして脳梗塞後や心筋梗塞後のリハビリテーション(運動療法)に至るまで、メディカルフィットネスの需要は明らかに高まっています。

「健康寿命の延伸」、「雇用の創出」、「医療費の削減」、「健幸華齢」(successfulaging)、「尊厳死(満足死、平穏死)」など、

今の日本が抱えている多様な健康課題・社会問題を解決する糸口を見出す活動をされている人たちが存在します。

私たち、柔道整復師・はり師・きゅう師も伝統療法系という範囲で、メディカルフィットネスのチーム体制にかかわる職種に選ばれています。

腰痛にはなぜ運動が必要か! その前にどれくらいの割合で腰痛になるの?

厚生労働省国民生活基礎調査の有訴受診率では、腰痛症は男女あわせて1位であり、整形外科外来患者の60%にものぼるとされています。

有病率は男性25,2%、女性30,5%であり実に日本国民の1,800万人以上が罹患していることになります。

また、45歳以下の就業不能原因の1位とされ、重大な社会問題にもなっています。

腰痛は“腰が痛い”という総称であり、腰痛という病態が存在するわけではなく、

椎間板性・椎間関節性・仙腸関節性・筋・筋膜性などの構築学的支持機構の破綻はもちろん心理・社会的問題も含めて原因は多岐に渡ります。

そして、近年日本では次のようなことも言われています。

非特異的腰痛(原因不明)は85%とされているが、病態別に分類すれば78%は特定できる可能性がある。

■ 筋・筋膜性腰痛…17.5%

■ 椎間関節性腰痛…21.3%

■ 椎間板性腰痛…12.5%

■ 仙腸関節痛…5.6%

■ 椎体圧迫骨折…3.1%

■ 椎間板ヘルニア…6.9%

■ 脊柱管狭窄症…10.9%

■ その他(感染症、心因性)…0.6%

すべてがこのデータ通りになるほど、腰痛が単純ではないそうですが、知見の一つとして知っておきましょう。

まずは腰痛にはいくつかの分類があり。ご自身はどの分類にあたるのかを知ることが先決です。

まずは医療機関でX線画像や(必要であればMRI…磁気共鳴画像)医師の診断、治療方針を正しく理解することが大切だと思います。

一般的に腰痛の方には本当に運動が推奨さているの?

「医療者と患者さんが特定の臨床状況において 適切な診療の意思決定を行うことを支援する目的で系統的に作成された文章」

である腰痛診療ガイドラインを手に取ってみると、

① 慢性腰痛症に対する運動療法については有用である。 

② 急性腰痛症および亜急性腰痛症に対しては、エビデンスが不明である。

とありました。

つまりは、慢性腰痛症に対して、強く推奨すると報告があります。

腰痛症予防に、運動療法は有用であり、あるデータでは運動している群としていない群とでは、再発頻度・再発回数に差が見られたそうです。

つまりは、治療後の運動プログラムは腰痛症の予防に効果があると記されています。

なお、ここでいう運動療法とは、

1 専門医が患者さんを適切に判断

2 運動療法の適応を慎重に検討したうえでのプログラムされたもの

であり、すべての運動を指すものではありません。

腰痛症の予防に際して、すべての患者さんが運動を希望するわけでなく、

運動療法を適切に処方するための医療資源も限られており、医療経済的な面も考慮されるべきではないでしょうか。


1 筋ストレッチング

2 Mckenzie exercise 
https://konishi-seikei.com/medical-info/mckenzie-method/

3 エアロビクス

4 徒手療法

5 神経筋群協調トレーニング(コアトレーニングを含む)

の順で有効とされているようです。

いずれも、薬物療法や物理療法を併用して、

安静期間を4日以内に減らす努力をし、早期活動再開をもたらすことで職業復帰や再発予防にもつながります。

このために改善させるべき身体機能として、脊柱柔軟性体幹筋力が影響するとされています。

自宅で出来る運動以外、どんな運動がおススメですか?

自宅で出来る体操や簡単なエクササイズでも充分だと思います。

私は長年フィットネスクラブ併設型の鍼灸整骨院で勤務しており、
会員さんからのお声を聴くと次のメソッドが人気のレッスンの一つです。

世界的に活躍するメジャーリーガーも活用!! 背骨コンディショニングとは?

個人的にはマシントレーニングやプールエクササイズも患者さんにはオススメしますが、

腰痛症の皆さんにはフィットネスクラブのスタジオレッスンやパーソナルでも受講できる、

「背骨コンディショニング」という独自メソッドをご紹介させていただきます。

もしも皆さんが医療機関や投薬に頼らず、自らカラダを動かすことで悩みの腰痛症を改善できるとしたら…。

誰かに「治してもらう」から「自分で動かしながら治す」という考え方も私は大切なことだと思います。

カラダの不調に悩み続けているそのツライ気持ちを、解消できるのは運動しかないと言っても過言ではありません。

まずは、医療機関でメンテナンスしながら、出来る範囲で運動を始めてみてはいかがでしょうか。

背骨コンディショニング・・・

背骨の歪みを整え、不調を改善する運動プログラムです。

① ゆるめる ② 矯正する ③ 筋力向上 

の3つのメソッドで歪まないカラダづくりを目指します。   

https://www.sebone-c.org/seboneconditioning/

専用のリングを補助具に、ウェーブストレッチもオススメです!!

効果的にセルフケア&トレーニングができる「ウェーブストレッチング」をご存じですか?

アスリートやK-POPアイドル、モデルや女優さんたちも日常生活に取り入れているそうです。 

※ https://wavering.jp/

理想的な姿勢と機能的な動きを追求し、誰でも簡単に

1 ほぐす

2 伸ばす

3 引き締める

が行えるウェーブストレッチ。

中高年者の方からトップアスリートまで広く活用されています。

フィットネスクラブに通う方ならスタジオレッスンでその素晴らしさにハマってしまった経験もあるのでは??

ウェーブストレッチリングを使うことで期待できる効果

□ リフレッシュ

□ カラダを元気にする

□ コンディションを整える

□ 姿勢を整える

□ 柔軟性の向上

□ 体幹を伸ばしながら、鍛えることもできる

どこに行っても腰痛症の悩みが尽きない方へ。

運動という素晴らしい一つの解決策をどうか一度お試しください。きっとこれまでとは違う景色が見えてくると思います。

身体を動かすことの大切さ

皆さん、最後までお付き合いくださり、本当にありがとうございました。

国民病と称される腰痛とどう付き合っていくか医療人として臨床に携わる一人のセラピストとしての考え方をお伝えさせて頂きました。

痛みがあるのに、動かしていいの?と感じる方ももちろんいらっしゃると存じますが、一概に腰痛といっても症状は様々です。

原因がはっきりとしないものもあります。

腰痛を理解しようとした時、僭越ながら私の個人的な解釈で、腰痛に悩んでいる方々に「自ら動かすことの大切さ」を申し述べた次第です。

どうかご容赦ください。

整骨院で、施術可能な症状には対応致します。

ご不明な点やご質問などあればLINE@やメールでお問い合わせ頂ければ幸いです。

■参考文献

 □ 腰痛診療ガイドライン2019(南江堂)、□内山 靖「エビデンスに基づく理学療法クイックリファレンス」(医歯薬出版株式会社)、□日野秀彦「一生痛みのないカラダをつくる背骨コンディショニング」(日本文芸社)、□日本メディカルフィットネス研究会「メディカルフィットネスQ&A」(社会保険研究所)

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こちらもよろしくお願いいたします。

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