お子さんの【踵が痛い】時の原因と改善方法!

初めまして。
joyplus.鍼灸整骨院の中居です。
現在までにjoyplus.鍼灸整骨院で踵の痛みでお困りの方の施術をさせて頂きました。


姿勢や歩き方などの動作もチェックし症状に合った施術を行っております。


お子さんがこのような症状でお困りではないでしょうか?
☑ 夕方から夜にかけて痛くなる。
☑ 数時間で痛みが落ち着く。
☑ 打撲や捻挫をした覚えがないのに踵が痛くなる。


上記のような症状がある場合、 成長期の子供に多くみられる成長痛の可能性があります。
※成長痛とは?

夕方から夜にかけて踵(かかと)や膝などに痛みが出現し痛む部分に炎症やケガは見られず数時間で痛みは引いていくと言われています。
 
今回は成長痛の原因と改善方法に書いていきたいと思います。

踵(かかと)の痛みについて

子供の踵(かかと)の痛みの原因は様々あります。
スポーツ競技によっては疲労骨折や筋肉が骨に付着してくる所の炎症、アキレス腱の炎症、骨端症(こったんしょう)などがありますが、

ここからは成長期でみられる一過性の踵(かかと)の痛みの原因ついて解説していきます。

そもそも成長期と骨端症ってなに?

・成長期とは
 子供が大人になるプロセスにおいて最も身体が成長する時期を「成長期」といいます。男の子は、10歳頃にいったん身長が伸びる速度が低下します。

その後急激に速度が高まり12際頃にピークに達します。女の子は、9歳頃に身長の伸びがピークに達します。

・骨端症とは 
 成長期の子どもに好発する軟骨障害でスポーツをする子に多くみら、子どもの骨は大人の骨とは違い骨端軟骨(成長線)と骨端核というものが存在します。

この骨端核が何らかの影響で血行不良に陥り、骨組織が変性または壊死してしまいます。原因の一つとしては骨に対する圧迫力と牽引力があります。
代表的なものだとオスグッドも骨端症のひとつです。

成長痛ってどんな特徴があるの?

症状は夕方から朝方にかけて膝の周りや足の甲、踵(かかと)、股関節の部分に痛みを訴えます。しかし朝になると痛みがなくなることも特徴です。

また、ずっと痛みがあるわけではなく週2回~月1回程度の不定期で発現します。


成長痛は、”幼児から思春期の成長期に起こる子供の下肢(かし)の特有の症状や特徴を持つ痛みの総称”として広く使われています。


成長痛の多くは活動中ではなく、主に夕方から朝方の時間帯に痛みを訴え朝には治まります。

レントゲンやエコー検査を行っても問題を発見することができないものがほとんどあり、痛みは主に下肢(かし)で起こることも特徴の一つです。


起こりやすい年齢は幼児期(3歳)~学童期(12歳)で特に3歳~5歳当たりは特に痛みが現れやすい時期とされています。男の子に多く特に長男に多いという報告もあります。

同じく成長期の子供に起こる踵(かかと)の疾患としてセーバー病(踵骨骨端症)があります。成長期のお子さんに起こるため、”成長痛”と捉えられてしまうこともありますが、

一種の「スポーツ障害」と考えてください。                                                               

同じ踵(かかと)の痛みが出るセーバー病(踵骨骨端症)の特徴は、スポーツを熱心に取り組んでいる男の子に多く歩いている時の痛みや腫れや炎症が起こるなどがあります。

成長痛はなぜ起こるの?~成長痛の原因~

結論から言うと痛みの原因は今のところはっきりしていません。「成長痛」と呼ばれていますが、骨の成長に伴って痛みが発生しているとは実際にはないと考えられおり、

現状で成長痛の原因と考えられているのは「ストレス」「筋肉の疲れ」です。

成長痛の起きやすい子供は下肢(かし)の筋肉や骨・関節の発達が未熟で関節も柔らかくなっていますが非常に活発に動きます。

日中たくさん走り回ることによる筋肉の疲労が夜間に痛みやだるさ、不快感の原因の一つとされています。

また、精神的ストレスや不安も原因とされています。


成人でもストレスがたまると頭痛や腹痛になることがありますが、子供の場合は心のストレスが“下肢(かし)の痛み”として現れるという考え方です。

子供は成長過程でいろいろなことができるようになるうえで年齢ごとにストレスを感じやすくなります。


成長痛が多くなる3歳~5歳頃は、親と1日中過ごすことが多かった乳幼児期とは異なり自分でやらないといけないことが増え、ストレスがたまりやすい時期です。

保育園や幼稚園の通園による団体生活や入学、卒業、クラス替えなどの環境の変化で規則正しく日常生活を行うことに慣れていないため、

疲れやストレスがたまりやすく「かまってほしい」「甘えたい」という気持ちが痛みを引き起こすと言われています。

お子さんの痛み本当に成長痛⁉
~成長痛ではない痛みの見分け方~

子供の下肢(かし)の痛みには、早期に治療すべき疾患が隠れていることがあります。

成長痛ではないのに安易に成長痛と片付けてしまうのは危険です。


ここからは、成長痛の特徴と成長痛ではない特徴、成長痛と類似した疾患を解説していきます。

成長痛の「4つの特徴」

夕方から夜間に、膝や踵(かかと)周辺に痛みが生じます。


痛みは30分~1時間程度で治まることが多い。
痛みを訴えた翌朝には何事もなかったように痛みが治まる。
定期的ではないが繰り返し痛みが生じる。

成長痛は子供の成長とともに少なくなっていきます。また、後遺症が残ることはありませんのでしっかりケアしていきましょう。

成長痛ではないかも⁈

痛みを訴えはじめてから8時間以上痛みが継続する。
痛みが生じる部分が毎回同じ。
痛みがどんどん強くなる。
痛みがある部分に腫れがある。
痛みとともに発熱を伴う。
翌朝になっても痛みが治まらない。
・足を引きずる
ように歩いている。
・14歳以上の子供が痛みを訴えている。

上記のような症状がある場合は、一度整骨院や整形外科の受診をお勧めします。

その痛み成長痛?~成長痛と似た症状~

成長痛であれば急性がないことがほとんどですが、子供が下肢(かし)の痛みを訴えた場合は念のため骨や筋肉といった組織に何らかの疾患が隠れていないかをしっかり検査する必要があります。


成長痛と類似する症状が出る疾患をご紹介します。
・骨端症
・オスグッド病
・単純性股関節炎
・ぺルテス病
・化膿性股関節炎
・大腿骨頭すべり症
・下肢蜂窩織炎(ほうかしきえん)など

成長痛の対処法

成長痛に対する特別な治療方法はありません。一般的には、愛護的な対応が効果的とされています。


子供のストレスは多くの場合はっきりしませんが、マッサージやストレッチなどを行い子供のストレスが軽減するように生活を送ると良いとされています。


ここからは、成長痛の軽減や予防につながるケア方法を解説していきます。

自宅でできるセルフマッサージ

大腿部(太もも)編
片方の膝を軽く立て両手で包み込むように膝から上に向かって擦ります。(左右5回)
 ※大腿部(太もも)は大きいので場所を変えながら全体的に行いましょう。

下腿部(ふくらはぎ)編 
片方の膝を軽く立て、膝の後ろに親指以外の4指をあて押して圧力をかけていきます。
次に足首から膝に向かって(下から上へ)擦っていきます。(左右5回)

下腿三頭筋(ふくらはぎ)のストレッチ

・立った状態で行うバージョン 
 ①壁に向かって立った状態で骨盤が壁と平行になるような姿勢を意識します。
 ②片方の足を後ろに引いて、踵を床に押し付けます。
 ③反対側の膝を壁に近づけるように曲げます。

・座って行うバージョン 
 ①腰を落として片方の足を立てます。
 ②膝を立てた方の足に裏をしっかり床につけて手で押さえます。
 ③踵が浮かないように注意しながら前に体重をかけていきます。

※運動前後やお風呂上がり行うと効果的です。

大腿四頭筋・ハムストリングス(太もも)のストレッチ

大腿四頭筋(太もも前)
うつ伏せになり両腕を顔の下で組む。
踵(かかと)をお尻に近づけます。
足の甲を持ちます。
※15秒~30秒行います。

ハムストリングス(太もも裏)
足を伸ばして床に座ります。
両手で足の指を掴みます。
胸を太ももに押し付けるように前屈していきます。
※上記を何度繰り返し行いましょう。
 身体が下腿硬い人は手をすねにおいてやってみましょう


 

成長痛を自宅でできるセルフケアで軽減・予防してゆっくり休めるにしましょう!!

今回は、成長痛について説明してきました。
この症状は環境の変化や日中活発に活動する成長期の子供に多くみられるものです。


成長痛の原因は、ストレスや筋肉の疲労などが挙げられます。


しかし、普段からストレッチやマッサージなど自宅でできるセルフケアなどをしていくと症状の改善はみられます。

このような症状でお困りの方は一度試して頂くと悩まされていた症状が改善されるかもしれません。

また、骨端症など同じ踵の痛みであっても原因に違いがあったり症状に違いがあったりするので成長期の子供に起こるのは成長痛だけでなく骨端症という疾患も発生する可能性があることを知っておいてもらえると幸いです。

ご不明な点やご質問などあればLINE@やメールでお問い合わせ頂ければ、可能な限りお答えさせて頂きます。


どのようなお悩みでも構いませんので、遠慮なくご連絡ください。


本日は長文を最後までお読み頂き本当にありがとうございます。

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