足関節捻挫の病態と治療方法と後遺症について

こんにちは。

joyplus.つかしん鍼灸整骨院の山内です。

今回は、スポーツでのケガの中で圧倒的に多い足首の捻挫についてお話していこうと思います。

ひと昔前の捻挫は『放っておけば治る』というのが一般常識でしたが、現在では『繰り返しの捻挫』になることが多く、しっかりと処置・リハビリをしておく必要があります。

また自己判断で放置しておくと『半年後に痛みがでてきた』など様々な後遺症として残る事が一般的に認知されるようになりましたが、実際に放っておいても歩けるようになる方やいつの間にか忘れてしまっている方も多くみられます。

しかし、放置しておくと足首のグラグラ感(不安定感)が残り、そのまま生活していると足首が変形してしまう可能性もあるので要注意です!

※こんな方は是非読んでみてください。

☑こどもがスポーツをしている親御さん

☑こどもがよく捻挫する

☑現在捻挫していて痛みがある方

☑腫れがなかなか引かない

早速ですが足関節捻挫の病態と治療方法や後遺症を書いていこうと思います。

知れば知るほどビックリすることがあるかもしれません。

誰でもわかる~足首の捻挫について~

最初に説明したように捻挫は放っておいても大丈夫との認識が多いですが、足関節捻挫を適切な処置を受けてもらうために、

ここでは足首の構造と捻挫するとどんな状態に陥ってしまうのかをわかりやすく説明していきます。

足首を捻った時の症状

足関節捻挫とは、足関節を捻ってしまい本来の可動域を超えて足関節周囲の靭帯が損傷することをいいます。

足関節捻挫には内反捻挫(ないはんねんざ)※1と外反捻挫(がいはんねんざ)※2の2種類がありますが、多くを占めるのは内反捻挫です。

※1 内反捻挫 足関節が内がえし(足裏が内側を向く動き)することによって起こる捻挫
※2 外反捻挫 足関節が外がえし(足裏が外側を向く動き)することによって起こる捻挫

主な症状

・左右で比べて腫れている

・左右で比べて熱をもっている

・押すと痛いところがある

・歩くと痛みがある(体重をかけるだけでもいたみがある)

・時間が経つと内出血してくる

※個人差によっては捻っていても痛みはなく腫れのみの場合などもあります。

『こんな症状があるときは要注意です。』

☑内くるぶし・外くるぶしを触ると痛みがある。

☑足を衝いて歩けない。

上記のチェックに当てはまる場合は骨折のリスクがあります。 詳しくは病態のところでお話しさせていただきます。

足首の構造と靭帯について

足関節の構造

足首の構造は、下腿骨の脛骨(けいこつ)腓骨(ひこつ)で形成される「ほぞ穴」に、距骨(きょこつ)がはまるような形になっています。

「くるぶし」は内側と外側では高さが異なり、内果(内くるぶし)と外果(外くるぶし)では、外果のほうが低い(地面に近い)位置にあります。
外がえしをしようとすると、外果が邪魔になりあまり動くことができませんが、内がえしは内果の下が空洞になっているため、距骨が動きやすい構造になっています。

これが、内反捻挫をしやすい理由の1つ目です。

外側側副靭帯とは

靭帯は骨と骨をつなぎ、関節が本来の可動域以上に動くのを制限したり、骨の位置がズレたりするのを防ぐ役割をしています。筋肉や腱と違い、伸びにくく硬い強靭な組織です。
足関節の外側には前距腓靭帯(ぜんきょひじんたい)、踵腓靭帯(しょうひじんたい)、後距腓靭帯(こうきょひじんたい)があります。

内反捻挫で特に損傷しやすいのは、前距腓靭帯(ぜんきょひじんたい)と踵腓靭帯(しょうひじんたい)です。

また、内側には三角靭帯という強固な靭帯がついています。内側の強固な三角靭帯に比べると、外側の靭帯の強度は弱く、内反捻挫が多い理由の2つ目です。

捻挫(ねんざ)ってどういう状態?

前距腓靭帯(ぜんきょひじんたい)が最も痛めやすいと説明してきましたが靭帯が痛めるってどんな状態?と疑問が生まれると思います。

捻挫とは、靭帯(関節を安定させるためのバンドの役割)が部分的に切れたり、緩くなってしまうことで関節が破綻(はたん)した状態を指します。また捻挫の程度は、靭帯の損傷具合によって、以下の3つのレベルに分けられます。

『10歳以下で捻挫した場合はほとんどが骨折しています。』

靭帯がゆるくなるだけなら問題ないと思っているとそうでもありません。

特に子どもが“足首を捻った”という場合には要注意で、子どもが受傷する捻挫のほとんどに“骨折があった”という研究報告があるだけでなく、しっかりと治さないと捻挫や骨折を繰り返すようになってしまいます。また、残念ながら一般的なレントゲンでは見落とされることが多いことも知られており、あとで説明しますが超音波エコーが必須となります。

たかが捻挫されど捻挫” ~捻挫の処置や治療方法について~

ここでは具体的な捻挫した時の対応と治療方法を説明していきたいと思います。

治療方法を説明する前に“捻挫したらどうしたら良いの?”と質問をいただくことが多いので捻挫した時の対応も説明していこうと思います。

捻挫したらどんな対応したらいいの?

捻挫した時の対応としては”PRICE”を心がけましょう!

そもそも”PRICE”ってなに?

いままであったRICE処置にProtection(固定)が追加されたものです。

“固定”が必要な理由としてはケガした箇所をむやみに動かすと軽度で済んだものがより重症化するリスクを防ぐためです。

捻った直後からPRICE処置を行うことにより、ケガをしてからの腫れや痛みの重症化を防ぎながら、超音波エコーを完備している病院、整骨院を受診されることをお勧めします。

『超音波エコーが完備している施設を受診するメリット』

・レントゲンではわからない骨折を見つけることができる。

・靭帯の傷ついている程度がわかる。

・靭帯や骨の状態をしっかりと評価することによって適切な処置を受けることができる。

“実際によくある症例”

9歳の女の子がバスケットの練習で捻り病院を受診しレントゲンで軽度の捻挫だと診断されましたが、

なかなか腫れと痛みが引かないため当院に受診されました。

実際のエコー画像

実際に徒手検査し前距腓靭帯(ぜんきょひじんたい)に痛みがあり、靭帯の付着部にも痛みがあったため骨折も疑いながらエコーを撮影しました。

すると上記のように骨が離れ、骨折を疑った為に、再度紹介状を書き受診してもらうと骨折があると診断されました。

最近は医師でも捻挫は超音波エコーを撮ることが当たり前になってきたため、超音波エコーを完備している施設の受診をお勧めします。

当院で行っている治療内容①

初めての捻挫の場合はしっかりと固定させていただきます。

“なぜ固定するの?”と疑問に思われる方もおられると思いますが、部分的に切れたり緩くなった靭帯を近づけるために固定をします。 重症の場合の固定 

 軽度の場合の固定

何度も捻挫をしている場合

何度もしている場合の方は、靭帯に緩みがあり関節にグラグラ感(不安定感)がすでにある人が多いので、サポーターやテーピングにて対応します。

捻挫に対する治療機器

傷ついた靭帯を早期に回復するための治療器も完備しています。

LIPUS(低出力超音波治療) 

こちらは骨折の治療に使われる治療機器であり、20分当てると新鮮骨折(骨折直後)に対しても

“骨癒合期間を約40%も短縮”させる事ができるということが臨床的に実証されています。

また軟部組織にも同様に治癒期間を早めることができることから重度の捻挫、肉離れ等の軟部組織損傷にも治療効果があります。

当院で行っている治療内容②

捻挫の治療は靭帯が修復、痛みがなくなったから終わりではなく、ここからが大切となります。

一度捻挫をすると固定による筋力の低下や感覚鈍麻(感覚が鈍くなります)、靭帯が伸びているので繰り返し捻挫をしてしまうリスクがあるので、

再発しないための筋力トレーニングや感覚を再取得してもらい競技復帰に導きます。

“治療例”

・足関節周囲筋力トレーニング

 足首周囲の筋力が固定や安静期間で低下しているため筋力訓練を行います。

・バランス訓練

 不安定な状態でも捻らないようにするためのトレーニングです。

・足底の感覚入力訓練

 足底の感覚が鈍くなるとどこに体重がかかっているかわからなくなるので、感覚がわかるようにする訓練です。

動画挿入予定

・俊敏性トレーニング

 競技復帰する前に俊敏性をあげるトレーニングを行います。

  • L字ドリル
  • T字ドリル

上記のようなトレーニングを行ってもらい、最終的な競技動作に問題がなければ少しずつ復帰してもらいます。

“放置していると起こる捻挫の後遺症”

ここまでは足関節捻挫について、治療方法について説明してきましたがしっかりとした処置や治療をしていると

競技復帰しても影響が出ることは少ないですが放置していると後々起こる後遺症がとても大変です。

ここでは“どんな後遺症があるのか”説明していきます。

放置すると足首が変形する?

ここで説明する足首の変形とは変形性足関節症という病名になります。

変形足関節症と”骨を保護している軟骨がすり減り、足関節部分に変形が生じる疾患です。関節の隙間が狭くなったり、

骨棘(こつきょく)という骨のトゲが出てきたりすることで、関節部分に炎症が起こります。関節の炎症によって周囲の神経などの組織が刺激されると、

痛みや腫れなどの自覚症状が現れます。

変形性足関節症は発病してから症状が進行する期間に個人差があり、歩行が不自由になるなど日常生活に支障が出てくるまで我慢してしまう方が多い疾患です。

変形性足関節症のリスクが高いのは”、捻挫を繰り返している方や、足首を骨折して治療した経験がある方です。

このような方々は靭帯損傷により関節が緩んで不安定な状態になっている可能性があり、変形性足関節症になりやすいと考えられます。

このように捻挫だからと軽視していると後々の後遺症として大変なことになる場合もあります。

“捻挫が原因で偏平足に⁉”

捻挫が原因で足首周囲の筋肉の筋力低下や足首の可動域の低下、足底の感覚が鈍くなることにより、

気づかない内に足のつき方に変化が出てしまい、結果的に偏平足へ移行することがあります。

“偏平足とは”

人間は立っている時、足の裏をピッタリと地面にくっつけているわけではありません。

足の裏はアーチ状のカーブになっていて、ちょうどお皿を伏せたような形で地面と接しているのです。このアーチのくぼんだ部分を土踏まず(つちふまず)と呼びます。

足の裏のアーチが低く、土踏まずがない状態になっている足が扁平足です。

偏平足になってしまうと、外反母趾や巻き爪の原因になる可能性もあります。

“軽く捻ったからいいや”という軽い気持ちが偏平足や外反母趾を生み出す可能性もあります。

捻挫した場合は適切な治療を受けましょう!

いかがだったでしょうか?捻挫を軽視していた方は驚く内容もあったのではないでしょうか?

捻挫を軽く考え放置していると様々な後遺症につながる可能性もありますし、実は骨折していたなんて事は

よくあるので“たかだ捻挫”でも超音波エコーを完備している施設をすることで適切な処置を受けることができ

今後のケガや後遺症に至らないように予防することもできます。

joyplus.では全院に超音波エコーを完備しておりますので“たかが捻挫”でもしっかり評価できる体制をとっております。

スポーツのケガや日常でのケガは是非joyplus.へご相談ください。

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